歓喜の渦へ導かれたい

秋田の野球ファンが野球(主に巨人)について書きます。

巨人戦備忘録 3/31開幕戦

今年は自分が見た巨人の試合について、感じたこととか色々とブログにまとめていこうかなと思います。長続きするかはわかりませんが頑張ります。


まずは中日ドラゴンズに6-2で快勝した開幕戦について。



・岡本が開幕スタメンに抜擢
期待の3年目・岡本和真が「7番左翼手」として開幕スタメンに選ばれました。


ここ10年でプロ入り3年目以内に開幕スタメンを勝ち取った選手は坂本勇人、長野久義、宮國椋丞、菅野智之、小林誠司の5人のみ。


高卒だと現在キャプテンの坂本、内海哲也や澤村拓一がWBCの代表選手に選出されたこともあって開幕投手に選ばれた宮國の2人のみです。


潜在能力を高く評価されながら伸び悩みトレードされた大田泰示や、高卒4年目で盗塁王を獲得しながらもやはり伸び悩んだ藤村大介といったドラフト1位の高卒野手は3年目どころか開幕スタメンの経験がここまで無く、岡本が開幕スタメンを勝ち取ったのは期待を持てる話なのではないかと思います。


個人的な話をすると岡本は僕と同世代。特に頑張ってほしい選手なので嬉しい限りです。



・やはり4番は阿部慎之助
開幕4番に選ばれたのは阿部慎之助でした。


昨年オフから大型補強を見せた巨人ですが、絶対的な4番候補は不在。
キャンプ終盤からの実戦における選手起用を見ていると、新加入のケーシー・マギーを4番として期待しているのかなと思いましたがオープン戦は絶不調。結局阿部が4番に落ち着きました。


正直に言うと、僕は4番を阿部に任せざるを得ない状況は好ましくないと思っていました。


38歳の阿部は決して先が長い選手とは言えません。
彼の後継者となる選手がいる上での4番起用ならまだ良いのですが、大田の伸び悩みなどもあり後継者候補は育たず。


マギーも若い選手ではないですが、新加入の彼が4番を打つことはチームが新しくなったことを示すことができます。
「新化」をスローガンに掲げていることを考えれば、その方が良いと思います。


そんな理由で阿部が開幕4番に座ることを心から歓迎することができなかった僕でしたが、阿部は自分が4番であることの正当性を結果で示しました。


初回に2017年のNPB第1号となる先制ツーランホームラン。その後もチャンスを拡大するヒットを放つなど17年目の今季も健在であることを見せた阿部。


彼の開幕3連戦での活躍はご存知の通りですが、やはり巨人の4番は阿部だなと思わせてくれました。


とはいえ阿部が若くない選手であるのは事実。今年で将来の4番候補・岡本にある程度のメドが立つことを祈りたいところです。



・頼れる助っ人マイコラス
2年目の2014年から3年連続で開幕投手を務めていたエースの菅野はWBCに参加したこともあって開幕戦の先発を回避。


代わって白羽の矢が立ったのは外国人投手のマイルズ・マイコラスでした。


同じくWBCがあった2009年も代表に選ばれていたエースの内海が開幕投手を回避、外国人投手のセス・グライシンガーが開幕戦に先発しました。
しかしこの試合でグライシンガーは3回6失点と炎上。


そんなこともあってマイコラスの先発には不安な気持ちもあったのですが、彼のピッチングはその不安を晴らしてくれました。


7回2失点でHQSを達成。マシソン、カミネロとの助っ人リレーが決まって見事に今季1勝目。


優勝のためには菅野に次ぐ準エースの活躍が欠かせません。
ナイスガイな助っ人マイコラスへの期待は今年も高まっています。



・守備は大丈夫?
快勝した開幕戦ですが、不安要素も露呈しました。


打撃を期待されて開幕スタメンの岡本ですが、守るのは経験の浅いレフト。


案の定守備はまだまだで、フライの捕球体勢が悪く走者一三塁から一塁走者にまでタッチアップを許す場面がありました。


外野守備の重要性が比較的低い東京ドームを本拠地とするチームが、比較的守備の重要性が低いレフトに経験の浅い若手を置いているというだけだったらまだ良いのですが、守備に不安を抱えるのは岡本だけではありません。


岡本のまずいフライ処理の直後、セカンドでスタメン出場した中井大介がタイムリーエラー。好調な打撃を買われて人材難のセカンドで初の開幕スタメンを掴みましたが、彼も決して守備が上手い選手ではありません。


この試合ではライトを守る長野にもまずい守備がありました。かつてゴールデングラブ賞にも選ばれたことのある長野ですが、このところの守備は良くありません。


他にも一塁手の阿部、三塁手のマギー、中堅手の立岡宗一郎も守備は良くない選手。
野手の守備力は投手力に繋がってくるため、長いシーズンにおいて余計な失点を蓄積する不安があります。


一朝一夕で守備が上手くなるわけではないだけに、野手陣には守備で失う以上に打撃で点を奪ってもらいたい限りですが、守備の上手い選手はこれをチャンスと見てアピールしてもらいたいところです。



・坂本の頭脳プレー
守備面の不安を露呈した巨人ですが、WBCでも活躍したキャプテン・坂本勇人は違います。


この試合では日本テレビの中継でゲストとして試合を解説した原辰徳前監督も絶賛した逆方向へのホームランに加え、三盗を決めるなど攻撃面でも活躍を見せた坂本。
そして強肩で守備範囲が広く、捕球からの流れが鮮やかな守備も凄い。


特にインパクトがあったのは中日の4番、ダヤン・ビシエドが放ったショートフライに対して見せた頭脳プレー。


フライが上がった瞬間、坂本は打者走者のビシエドがアウトを確信して走っていないのを確認。あえてフライに触れず、グラウンドに落とします。


落ちた打球を拾った坂本は二塁へ送球。これで一塁走者がアウト。二塁から一塁へ送球が送られてビシエドもアウト。平凡なショートフライ1つで2つのアウトを奪うことに成功しました。


このプレーができるということは、①打球が上がった時点で2つのアウトを奪える可能性があるということを判断でき②打者走者が走っていないことを確認できるという2つの要素が揃っていたわけで、坂本が思考の瞬発性を見せたプレーではないかと思います。


走攻守に加え、咄嗟の判断においても実力の高さを見せた坂本。
彼がこの調子でチームを引っ張ってくれれば巨人は優勝が見えるでしょう。


そして、この頭脳プレーは1つの事件(?)を起こしました。



・筆者は無知
開幕早々坂本の頭脳プレーに魅せられ、興奮MAXな僕でしたが、密かに思うことがありました。


「あれってインフィールドフライじゃないの?」


ええ、笑ってください。筆者は無知なのです。


僕は小学4年生の時から野球を始めました。下手くそだったので野球部は中学までしかやりませんでしたが、巨人ファンとして観戦はこれまでずっと続けています。


もう野球というスポーツに関わりを持ってから10年以上経つのです。


しかしインフィールドフライのルールはロクに知りませんでした。


かつてパワプロをしていた時にインフィールドフライという単語を見て、何だろうと思って調べました。
そこで「フライを故意に落球することで一度に複数のアウトを奪うことを防ぐためのルールで、宣告された時点で打者はアウト、落球したとしても走者に進塁義務は生じない」というところは把握していたのです。


しかしそれ以上は調べることがないまま月日が流れました。


巨人ファンでインフィールドフライといえばあのフアン・フランシスコのプレーを思い出す人が多いでしょうが、僕はあの試合を見ていませんでした。それ故にインフィールドフライ絡みでひと悶着あったんだなということは知っていたのですが、何が問題だったのかは特に調べていませんでした。
サヨナラ負けした試合なんて深く突っ込みたくないじゃないですか(言い訳)。


ということで無知な僕は坂本の頭脳プレーを見て密かに思ったことをTwitterで呟きます。


親切なフォロワーさんの指摘で初めてインフィールドフライのルールを知りました。
あれって走者一塁だと宣告されないんですね…


それからすぐWikipediaでも調べました。おかげで中学時代にインフィールドフライを宣告されながらやっぱりファールだって言われて打者が打ち直した理由がわかったし、フランシスコのプレーもよくわかったし、故意落球というルールについても知ることができました。


開幕戦勝利を届けてくれた上に僕を1つ賢くしてくれた坂本には感謝が尽きません。


そんな無知な筆者ですが、これからも秋田から巨人を応援して、感じたことなどをここに書いていければと思います。開幕2戦目以降についても早いとこ書きたいですね。


それでは今回はこのへんで。